2016年度GPIFの運用状況 収益率+5.86%

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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2016(平成28)年度の概況を公表しました。収益率+5.86%で運用収益+7兆9363億円です。年金を運用しているので利益を上げて当然なのは分からないでもないです。ただ損失を出した時に叩かれて、利益が出た時にスルーでは中の人も内心穏やかではないでしょう。本日はGPIF channelで運用状況の記者会見動画を見た感想を投稿します。

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GPIFの投資原則は資産、地域、時間等を分散して投資することを基本とし、短期的には市場価格の変動等はあるものの、長い投資期間を活かして、より安定的に、より効率的に収益を獲得し、併せて、年金給付に必要な流動性を確保するとあります。投資する金額は違えど中長期で分散投資する私には、いろいろと参考にさせて頂くことも多いです。

動画の質疑応答でよく出てきたのが、「ESG投資」です。ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます。ESGに関する要素はさまざまですが、例えば「E」は地球温暖化対策、「S」は女性従業員の活躍、「G」は取締役の構成などが挙げられます。

それに関連してSDGs(=Sustainable Development Goals、国連の持続可能な開発目標)という言葉をよく聞くようになってきました。2015年9月に国連に加盟する193カ国すべてが合意して採択したもので、2030年までに貧困撲滅や格差の是正、気候変動対策など国際社会に共通する17の目標が達成されることを目指しています。

SDGsの大きな特徴は、民間企業をこういった課題解決を担う主体として位置付けている点にあります。このため日本企業のあいだでも、SDGsが設定する目標を経営戦略に取り込み、事業機会として生かす動きが少しずつ広がってきました。

GPIFのように投資額が大きく、資本市場全体に幅広く分散して運用する長期投資家は「ユニバーサル・オーナー」と呼ばれます。ESGの要素に配慮した投資は長期的にリスク調整後のリターンを改善する効果があると期待できることから、公的年金など投資額の大きい機関投資家のあいだでESG投資に対する関心が高まっています。今後株式の銘柄を選ぶ際には、ESGの要素に配慮しているかどうかも選定基準になるように思います。

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